2013年10月14日月曜日

人生を変える名曲たち

10月半ばですが 半袖の陽気。まったくどうなっているのでしょう・・・

芸術の秋なのに 秋らしくないなんて。
もうすぐハロウィンなのに。。

気温も下がり、自然に身を委ねる植物たちは一度枯れて 身を潜めます。湿度も下がるこの時期は 自然の植物から造られている楽器も 日本特有のむしむしした湿度から解放され ヨーロッパと同じ環境を過ごすことになるでしょう。



湿度の低下は 楽器本体ばかりでなく、その楽器が奏でる音まで変化させます。
そして それを伝える空気までが味方になります。




秋は寂しい季節、のように感じられることもしばしばありますが、その寂しさは芸術からいただくエネルギーで 一時忘れることができます。


音楽は本来そういうもので、心を潤してくれるもの。
全てにおいて豊かな日本では 芸術に代わるものが多く 機械的な温かみのないものに身を委ねる傾向が強いと感じられます。

それはそれで悪いとも思わないのですが、生身の人間が奏でる 自然から作られた楽器の音に もっと触れてほしいものです。

そこには 祈りであったり、希望であったり 愛であったり・・・

私には、この世界に存在する神を認識してしまう 大きな出来事になります。
残酷なこともありますが、そればかりではなく かけがえのない幸せもあるはず。
神は 「乗り越えられない試練を与えない」。有名なセリフですが 打ちのめされて どうにもならないとき このセリフを思い出すことが出来たら また立ち上がれるのではないのでしょうか。


今日は 私のお薦めの曲を紹介します。有名な曲で 誰もがこの旋律を一度は聴いたことがあるのではと思います。指揮者によって 演奏速度は様々ですが、私の人生を大きく変えた曲となりました。私の一番のお気に入りは、十数年前に1000円ほどで購入したCDなのですが、ルツェルン祝祭管弦楽団 ルドルフ バウムガルトナー指揮の、Masterpieces of the European Baroque Era のCDに収録されたもので、

パッヘルベル作曲の、弦とチェンバロのためのカノンとジーグ です。


1690年に作曲されたこの曲は、カノンの部分で2小節のバス主題が低音部で28回繰り返されます。三声部のバイオリンが、曲を大きく膨らませ、大きな波のように寄せては返す美しい曲となっています。


皆さんも この秋にお気に入りの曲を探してみるのはいかがでしょうか。もしかしたら 将来、人生を大きく左右する曲になるかもしれません。

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