西日本では台風が様々な被害をもたらし、自然の力に対し、人間は為す術もないことをまざまざと見せつけられたような気がします。地震にせよ、台風にせよ、各自で万全な対策と準備を心がけていただきたいです。
「災害は忘れた頃にやってくる!」ですから。
私も災害に備え、少しずつ災害グッズを準備しています。
東日本大震災のころも、我が家は停電しなかったものの、懐中電灯やロウソクを身近かな所においておきました。使うことはなかったけれど、安心感を得ることはできたと思います。
懐中電灯に欠かせないのは電池。ロウソクに欠かせないのは、ライターもしくはマッチです。
我が家にはタバコを吸う人はいないですが、インセンス(お香)を焚くときに使うため、難なく準備が整いました。
プッチーニのオペラ「ラ ボエーム」の第一幕、主人公のミミがお隣りのアパートに住む詩人のロドルフォに「火」を借りに訪ねる場面があります。
そこでロドルフォは、あまりに美しいミミに「あなたは誰ですか?よかったらあなたのことを話してくれませんか?」というセリフの後、ミミのアリアが始まります。
はい。私の名前はミミといいますが、本当の名前はルチアです。
私は麻や絹に刺繍をします。
私は幸福で、百合やバラの花を作るのが慰めなのです。
これらは楽しい魔法を持っていて、私を喜ばせてくれます。
愛や青春について話してくれます。
詩という名前を持つ夢や空想について話してくれます。
(後半省略)
プッチーニの最も有名なアリアの一つで、旋律がとても美しく、詩の中に主人公ミミの人間性がよく表れている曲です。
現代の日本では「火を借りに行く」事は滅多に(?)ないと思いますが、火を借りに行くことで美しい娘ミミと詩人ロドルフォが出会うきっかけになったのは、まさに「運命」としか言えないでしょう。